豊田小学校のとげなし栗

更新日:2023年09月01日

並んで植えられている緑色に生い茂った豊田小学校のとげなし栗の木の写真

豊田小学校のとげなし栗の木

豊田小学校の敷地内に栗の木が1本あります。
実は、これが普段なかなか見る機会のない珍しい「とげなし栗」です。下の写真を見るとよくわかりますが、普通の栗の殻斗【かくと】(実を包む皮)にある「いが」がとても短くて、長さがほとんどありません。イメージとしては子どもの坊主頭のようです。
中山町がこの「とげなし栗」の由来地だということで、中山町立歴史民俗資料館に調べていただきましたので、以下に紹介します。

中山町長崎の「トゲなし栗」

  • 明治30年頃 中山町長崎の安藤重吉氏が須川べりの藪の中で発見。屋敷内に移植。
  • 大正10年頃 東京帝国大学教授(植物学)の三好学氏が調査のため来県。
  • 昭和2年頃 山形県農業試験場の技師が調査に来町。
     新聞に紹介され、各方面から苗木の注文や種の問合せが殺到。
     岡山県和気わけ町、埼玉県安行あんぎょうの苗木屋へ穂木を送る。
     アメリカにも輸出。現在、各地の苗木業者が「とげなし栗」の名称で販売している。

中山町内においては、安藤さんから接木を譲りうけた金沢の鈴木平八家(現当主:敏彰氏)から更に接木を譲りうけた小関昭栄氏(元教育委員、梅ヶ枝町)により町内各施設等に移植された。
(歴史民俗資料館、長崎小学校、豊田小学校etc)

資料提供:中山町立歴史民俗資料館

平成26年度は、2年ぶりに大きな実をつけました。昇降口ホールに展示し、子ども達にも紹介しました。

道路の落ち葉の上に緑色のいがのないとげなしくりの実(殻斗)がのっている写真

殻斗の様子

長楕円形の葉が茂っており、殻斗が割れて丸い栗の実が出ている写真

割れて実が出ています

草が生い茂った地面に落ちている殻斗が半分に途中まで割れて中から形の良い実が出てきた栗の写真

ほとんど「いが」がありません

殻斗が少し割れて開いた状態の沢山のとげなしくりが籠いっぱいに入っており、籠の下に児童の書いた手紙が添えられている写真

26年度もたくさんとれました

この記事に関するお問い合わせ先

中山町立豊田小学校
〒990-0407 山形県東村山郡中山町大字土橋645番地
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