岩谷十八夜観音
岩谷十八夜観音の信仰
町の西方約4キロメートル山奥にある岩谷地区の十八夜観音堂は、昔から目の病気をなおす仏神として信仰され、地元はもとより遠方からも多くの信者が参拝に訪れました。本尊の縁日が18日であることから十八夜観音といわれています。
また、当時は「オナカマ(口寄せ巫女)」の本山といわれるほど栄え、オナカマが納めた道具や絵馬などが国の重要有形民俗文化財に指定され、中山町立歴史民俗資料館に保存されております。
毎年8月18日の観音例祭で行なわれる火渡りの儀式では、修験者により清められた火の上を大勢の参拝者が様々な願いを込めて渡っていきます。





岩谷十八夜観音堂
観音堂の縁起には、飛鳥時代の開基とあるが定かではありません。拝殿は大同2年(807年)に再建されたとの言い伝えがありますが、現在の拝殿は江戸中期の建物と鑑定されています。また、本殿は文政9年(1826年) 8月18日再建の棟札が残っています。
しかし、観音堂の南西約1キロメートルの高峰山頂近くに「奥の院」と呼ばれる場所があり、そこの洞窟内にある石造物(宝篋印塔=鎌倉~室町時代)の存在から推定すれば、古い時代に建造されたものが再建されたものとみられています。
岩谷観音はむかしから目の神様、仏様として信仰され、地元はもとより村山地方の遠方よりの信者も多く参詣していました。また、「オナカマ(口寄せ巫女)」の本山といわれるほど栄えたといわれています。むかしは年に3回の例祭がありましたが、現在は8月18日を例祭としており、毎年大勢の参詣者でにぎわいをみせています。
岩谷観音が特に注目されるようになったのは、主に村山地方一円から納められた数多くの「オナカマ」の道具や絵馬など合計951点が、国の重要有形民俗文化財に指定されたことです。この資料は町の歴史民俗資料館で見ることができます。
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更新日:2024年01月24日