芋煮会発祥の地 中山町の歴史

更新日:2023年09月01日

芋煮会発祥の地 中山町の歴史

 最上川舟運が中山町長崎から荒砥まで通じたのは、元禄7年(1694年)のこと。最上川舟運航路が新設されるまでは、現在の中山町長崎付近が最上川舟運の終点で、中山町中央公民館の西のあたりに船着き場があり、米沢方面へ船荷の積み換えが行われた要地でした。 内陸からは米、紅花などを運び、いっぽう、京都からの帰り荷には衣料、蚊帳、ひな人形など、上方文化を積み帰ってきました。

 大正時代の終わり頃までは、中山町中央公民館とJR左沢線の鉄橋との中間に「鍋掛松」という老松があって、そこが船頭たちの休み場でした。酒田から船で運ばれてきた塩や干魚などの資材はここで降ろされ、人足たちに背負われて狐越街道を越え、遠く西置賜地方へと運ばれていきました。

 なにもかも不便な昔のことなので、酒田船と人足間の連絡などうまくとれるはずもなく、船頭たちは船に寝泊まりしながら何日も何日も船が着くのを待たなければなりませんでした。また、何日も風を待つこともありました。

 そんな時に、京都から運ばれた棒鱈と地元の里芋を材料に河岸の松の枝に鍋を掛けて、煮て食べました。 船着き場のすぐ近くには、里芋の名産地である小塩という集落があるので、前々から予約しておいた里芋を買い求め、船に積んできた棒鱈などの干魚といっしよに煮て、飲み食いしながら待ち時間を過ごしました。その時、そばにあった松の枝に鍋をつるして芋煮をしたので、やがてこの松が「鍋掛松」と呼ばれるようになりました。そんな退屈しのぎのひとつとして発生したのが芋煮会のはじまりと言われています。

 これが山形名物「芋煮会」の始まりであり、ここに立つ松が「5代目鍋掛松」なのです。初代とされる松は大正6年に大風で倒れ、2代目はJR(旧国鉄〉左沢線の工事で切られました。その後何度か復元され、現在は5代目の鍋掛松がひまわり温泉ゆ・ら・らの敷地内で芋煮会を楽しむ人々を見守っています。

背景に青空が広がる中、地面から一番近い枝から紐で黒い芋煮鍋を吊るしている幹の太い松の木の写真
「鍋掛松」についての説明分が記載されている、三角屋根の白い案内看板の写真
松の木の枝にぶら下げた鍋を、月代(さかやき)姿の4人で鍋を囲み、芋煮を楽しんでいる白黒のイラスト画像
具だくさんの芋煮鍋の中から、長ネギ、牛肉、里芋、こんにゃく等が銀色のお玉で掬い上げられている様子の写真

山形県が誇る食文化である「芋煮会」を芋煮会発祥の地である中山町において、例年9月に芋煮会イベントを開催しています。
現代風「芋棒煮」やイベントを楽しめる中山町の一大イベント!
毎年9月最終土曜日に、最上川中山緑地にて開催。大きな鍋で作った芋煮がふるまわれる他、鮎のつかみ取り大会などさまざまなイベントが開かれる。

開催時期:毎年9月最終土曜日 10時30分~15時00分
開催場所:最上川中山緑地
問合せ先:023-662-2114(中山町観光協会)

中山町の「芋棒煮」とは?

現在、山形県村山地方で食されている芋煮は里芋、ネギ、牛肉などが具材だが、中山町は棒鱈と里芋などを煮た芋棒煮。元祖芋煮会では、現代風にアレンジした芋棒煮がふるまわれる。

東北映像フェスティバル2022「映像コンテスト」地域振興コンテンツ部門大賞受賞!!

当協会で制作したPR動画が東北映像フェスティバル2022「映像コンテスト」地域振興コンテンツ部門で大賞を受賞しました!

 当協会では「芋煮会発祥の地」をPRする動画を3本製作しました。そのうちの1本「芋煮会発祥の地 山形県中山町」という動画が、東北映像フェスティバル2022「映像コンテスト」地域振興コンテンツ部門で大賞を受賞しました。

 映像は観光協会のYouTubeチャンネルにアップロードしています。ぜひご覧ください。

チャンネル登録をお願いします。

芋煮会発祥の地 山形県中山町

両側を月桂樹で囲み金色で書かれた「東北映像フェスティバル2022映像コンテスト大賞」の文字と青い服を着た女性が、緑溢れる小さな小川が流れる傍で右手に包丁を持ちながら左手にもった里芋の皮をむく様子の写真

動画概要

山形県中山町の美しい里芋畑と、そこで採れた里芋を使った芋煮会をプロモーション動画におさめました。 自然豊かな中山町に広がる畑では、瑞々しく粘りの強い里芋が育ち、山形県の母なる川「最上川」がもたらした芋煮会文化に繋がっています。 芋煮会ならではのおいしくて楽しい空気を感じていただけたら嬉しいです。

「靄は晴れてく」中山町観光ショートフィルム

「靄は晴れてく」の文字と、木漏れ日の差す木枠のガラス窓の横で、右肩にカメラを下げたロングヘアの女性が力強い眼差しで真っ直ぐ正面を見ている様子の写真

動画概要

都会での仕事に追われ、目標もやりがいも失いかけた女性は、亡くなった母の出身地である山形県中山町を訪れた。町をめぐっていくうちに、豊かな自然と穏やかな人とのふれあい、美しい景色にゆっくりと癒されて、心にかかった靄は少しずつ晴れていく。 中山町の里芋で作った懐かしい母の味「芋煮」を味わい、仕事の再出発を胸に誓ったのであった。

「芋煮会発祥の地」のものがたり

黒い鍋が吊るされた鍋掛松の根本に、竹ざるにはいった里芋と、四角い箱にはいった棒だらが置いてあり、その横には白とオレンジ色のキャップを被り青い服を着た年配の男性が座っている様子の写真

人気ユーチューバーによるオンライン芋煮会

中山町観光協会が人気Youtuberとコラボ!!
「芋煮会発祥の地 中山町」として芋煮会の楽しさをみんなで伝えたい!みんなで芋煮会を楽しみたい!という想いから、中山町観光協会では山形県にゆかりのある人気ユーチューバーとコラボをしました。
 人気ユーチューバーに中山町の芋煮会を楽しんでもらい、それをYoutubeでライブ配信し全国の皆さんに「芋煮会発祥の地 中山町」と芋煮会の楽しさをお届け。ぜひご覧ください!

中山町プレゼンツ人気Youtuberによるオンライン芋煮会のアーカイブはこちら!!

芋煮鍋を背景に、フリーアナウンサー松浦彩さんの顔写真と名前、地域おこし協力隊伊藤一之さんの名前、~芋煮会発祥の地中山町~、インバウンド芋煮会!!過去・現在・未来編と記載されたYouTubeトップページのサムネ画像
芋煮鍋を背景に、11月7日(日曜日)11時から 山形県中山町プレゼンツ芋煮会生配信するぞと記載された文字と、中央に両手でガッツポーズをするユーチューバーのしおたんさんのサムネ画像
青空の鍋掛松を背景に、アフロりゅうじさんとしおたんさんのオンライン芋煮会!の2021年11月7日に生配信されたYouTubeのサムネ画像

 【Vr×Pr】芋煮会発祥の地・山形県中山町で「冬の芋煮会」をやってみた!

「冬の芋煮会」のVr映像は下記リンクをご覧ください。

これを見ればすべてがわかる!芋煮会発祥の地 中山町

これを見ればすべてがわかる!芋煮会発祥の地 中山町
山形の秋の風物詩の芋煮会。
なぜ中山町は芋煮会発祥の地と言われるのか、芋煮はどうやって作るのか、昔の芋煮はどういうものか…など芋煮に関する事がまるわかりのリーフレットはコチラ!

山形の秋の風物詩 芋煮会発祥の地 山形県中山町と記載された オレンジ色の日本語版案内リーフレットの表写真
山形の秋の風物詩 芋煮会発祥の地 山形県中山町と記載された オレンジ色の日本語版案内リーフレットの裏写真
山形の秋の風物詩 芋煮会発祥の地 山形県中山町と記載された ピンク色の英語版案内リーフレットの表写真
山形の秋の風物詩 芋煮会発祥の地 山形県中山町と記載された ピンク色の英語版案内リーフレットの裏写真
山形の秋の風物詩 芋煮会発祥の地 山形県中山町と記載された 黄色の中国語版案内リーフレットの表写真
山形の秋の風物詩 芋煮会発祥の地 山形県中山町と記載された 黄色の中国語版案内リーフレットの裏写真

この記事に関するお問い合わせ先

中山町観光協会
〒990-0492 山形県東村山郡中山町大字長崎120番地
電話番号:023-662-2114
ファックス:023-662-5950

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