町指定文化財 旧柏倉惣右衛門家住宅

更新日:2023年09月01日

町指定文化財 旧柏倉惣右衛門家住宅

主屋の正面

大正モダン建築

柏倉一族(一類)である柏倉惣右衛門(そうえもん)家の旧宅です。主屋は大正9~11(1920~1922)年にかけて建て替え、伝統様式とモダンが融合した趣きある建物です。居室や蔵・通路の配置は本家である九左衛門家の屋敷を踏襲しており、2軒を比較することで近代和風住宅の多様な設えを楽しむことができます。

石山太柏の障壁画

座敷には東根市出身の日本画家 ・石山 太柏(いしやま たいはく)の描いた障壁画があります。太柏は大正から昭和期に活躍した日本画家です。現在の東京都杉並区周辺にあたる武蔵野の風景画を数多く残し、一部の作品は東京国立近代美術館に収蔵されています。

太柏は柏倉一族である喜作(きさく)​​​​家の4代目当主・柏倉雪章(せっしょう)に師事し、18歳で上京するまでの間、喜作家で画法を学びました。喜作家と近しい家柄であった惣右衛門家は太柏の画業を支援し、その縁から邸宅の建て替えにあたり同障壁画が収められました。

【柏倉雪章について】

柏倉一族である柏倉喜作(きさく)家の4代目当主。東京美術学校(現在の東京藝術大学美術学部の前身となった美術専門学校)の教授を務めた川端玉章に学び、当主としての仕事の傍ら、石山太柏が上京するまでの間、画法の指導に務めました。九左衛門家・仏間の欄間のデザインや障子の切り絵を手掛けたほか、押絵雛や雛人形を製作するなど多彩な才能を発揮しました。

◎関連施設

・重要文化財 旧柏倉家住宅(九左衛門家)

https://kashiwakurake.jp/wp/

・旧柏倉喜作家(岡縁里)

https://minnanoibashookaeri.jimdofree.com/

柏倉惣右衛門家の歴史

惣右衛門家は柏倉一類の総本家(宗家)である柏倉九左衛門(くざえもん)家から最初に分家した家柄で、享保9(1724)年に創立しました。九左衛門家に次ぐ有力分家で、何度か名主を務めたほかに古着商い等の商業や金融業を担い、本家を補佐する立場として共に発展しました。

惣右衛門家の家印「まるじょう」

家印のまるじょう

開館について

開館日

平時は閉館していますが、本家である九左衛門家の屋敷「重要文化財 旧柏倉家住宅」の催事に合わせて、年に数日間だけ特別公開及び施設利用をしています。旧柏倉家住宅から歩いて5分程の位置にありますので、黒板塀の続くまちなみの散策とともにお楽しみください。

 詳細は下記までお問合せください。

所在地

 住所:東村山郡中山町大字岡13

 (注意)駐車場は旧柏倉家住宅駐車場(岡274-8)をご利用ください。

お問い合わせ

 管理:中山町教育委員会教育課生涯学習グループ(文化財担当)

 中山町立歴史民俗資料館 電話番号 023ー662ー2175

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会教育課 生涯学習グループ(文化財担当)
〒990-0401 山形県東村山郡中山町大字長崎6005番地
電話番号:023-662-2175
ファックス:023-616-6875

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