楯の大イチョウ

更新日:2023年09月01日

薄い雲が広がる空の下、樹幹周囲約7メートル、高さ30メートルの巨大なイチョウの木の葉が黄色く色づいている写真
左下に三角屋根の白い案内看板が設置され、上を見上げる様に撮影された紅葉で黄色く色づいた楯の大イチョウの写真
地面に届きそうな緑色の葉の隙間から木漏れ日が差し、右側には、巨大な幹と根元にはしめ縄と紙垂が巻かれた石が佇んでいる様子の写真
三角屋根の白い看板に、長崎楯と大イチョウと書かれた説明案内板の写真

 楯の大イチョウは、国道112号の東側に高くそびえる大木で、樹齢は600年以上といわれています。
 樹幹周囲約7メートル、高さ30メートルにも及ぶ雄株のイチョウで、根元から1.5メートルのところから2本に枝分かれしているため全体の均整がよくとれています。
 大イチョウのある場所は、当地の領主、中山氏の本拠地であった長崎楯(城)の本丸があった所で、イチョウの木は、この前庭にあったのだと伝えられています。
 当時の古井戸は今も現存しています。
 晩秋になって、木の葉が黄色に輝くころが、楯の大イチョウの一番の見頃を迎えます。
 この時期が過ぎると、当地では「大イチョウの葉が落ちてしまうと雪が降る」と言い伝えられています。

  • 【所在地】 中山町大字長崎416
  • 【交通手段】 羽前長崎駅 徒歩5分

楯の大イチョウの歴史

 寒河江市に下向した大江親弘(源頼朝の重臣 大江廣元の嫡子)の武将 中山忠義を始祖とする「中山継信」(八千石)は、最上川南岸沼尻郷(現中山町)の開拓に当たり、至徳元年(1384)長崎に楯を築いた。
 三代 宗朝の時代(文安2年 1445)には外濠をめぐらした輪郭式平城(本丸 東西60間・南北45間 二ノ丸 東西250間・南北150間 三ノ丸 東西300間・南北200間)を完成し、領地開発と統治に当たったが、元和8年(1622)山形最上氏改易とともに廃止された。
 大イチョウは中山氏居城の本丸内、館の庭前にあったものと伝えられ、稀にみる大木である。

楯の大イチョウの言い伝え

大イチョウの姫の幽霊

 男に恋い焦がれたり、縁談に悩める娘が真夜中にこの木を三回まわると、足なしの美少女が笑みをたたえて降りてきたといいます。

 その供養塔は現存します。

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〒990-0492 山形県東村山郡中山町大字長崎120番地
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