ひと・夢・まち 町長コラム(令和3年)

更新日:2023年09月01日

(広報なかやまより)

日ごろから慌てない準備をしていますか?(令和3年12月号) 西郷どんの教え その33

いつも何が正しく、何が正しくないかを考えていない人は、何かことが起きるとどうしていいかわからず慌ててしまう。 例えば、火事があった場合、消火訓練や避難訓練をしている人は、てきぱきと行動できるが、訓練をしていない人は、ただ慌てるだけで何もできない。西郷さんはかつて、先年出陣の日に兵士に向かい、「我が軍の備えが整っているかいないかを、ただ味方の目を持ってだけ見ず、敵の心になって一つ働いて見るべきである。それが敵に備える兵備の第一である。」と、申し聞かせたそうです。

 

東日本大震災から10年、今和2年7月の豪雨水害の記憶も忘れることができない今、町における治木整備は、国・県とも連携し遂行していかなければならない。 ただ、整備とともに必要なのが、「自分の命を守る」という強い意志である。

 

「いつも正しくとは、心の準備ができているかどうかだ」

 

これから乾燥する季節になるが、新型コロナウイルスの新たな変異株も発生している中、感染症に対しては、気のゆるみなく準備・対策を行うことが、withコロナ、afterコロナを生きていく上で必要になってくる。

町長コラム 2021 12(PDFファイル:279.5KB)

~スポーツの力~(令和3年11月号) 番外編vol.04

先月、パラリンピック走り幅跳び日本代表の山本篤さんの講演会、また、チャレンジデーの日には、NHKラジオ体操でおなじみの多胡(たご)肇さんをお迎えしてのラジオ体操・健康体操教室が開催されました。コロナ禍の中で感染対策を講じながらの開催ではありましたが、スポーツ・健康について改めて知るひと時であったと思います。

 

高校生の時に片足を失い、スポーツの道で人生を切り開いてきた山本さんの講話では、「自身の強い気持ちと(こころざし)を持つ中で【スポーツの力】を改めて感じ、する人・見る人・支える人の一人ひとりが楽しむこと・やり続けることが大切であり、喜びである」等の言葉に感銘し、今自分が持っている能力を最大限に生かすことの重要性を強く感じたところです。

 

多胡さんの講義の中で、右手と左手の異なった動作を同時に行う運動が紹介され、なかなかうまくできず、自分の持って生れた能力の退化を改めて感じさせられました。便利な社会になっていく中、基本的な考え方、生活習慣、行動の大切さを改めて学んだところです。

 

チャレンジデーを始めとする事業に参加していただいた町民の皆様に改めて感謝申し上げますと共に、今後とも健康増進に努めながら、withコロナを乗り切っていきましょう。

町長コラム 2021 11(PDFファイル:279.6KB)

自分のことを自慢していませんか?(令和3年10月号) 西郷どんの教えその32

正しいことを常に志す人は、自分のやった良いことを自慢しないものだ。

 

人をあっと言わせるようなことをして、その時だけいい気分でいるうちはまだ未熟だと思い、反省したほうがいい。

 

「道に志す者は、大いなる業績、目立つような事業を貴ばないものである。」

この教えは、西郷さんが出会った司馬温厚(しばおんこう)氏( 中国の学者・政治家) の「独りを慎む」という(くだり)の一節である。

 

ことを成した時の心が正しければ、あらゆる言語・行動は、その正しい心によって正しい方向に進められる。しかし、人目に目立つことにこだわったり、人に対して裏と表の使い分けをしたり、自分においても内省を忘れてしまったりすることで、一時の快適を好み、いい気になってしまう。厳に自戒すべきことであると教えている。

町長コラム 2021 10(PDFファイル:245.1KB)

道を行うものに必要なものは?(令和3年9月号) 西郷どんの教えその31

正しい道を行う者は、世間の方々がこぞって非難悪口を言っても、己を信じて自己を否定するような弱音を言わない。また世間の方々がこぞって誉め称えても自己満足することなくますます精進努力すべきである。そのためには、常に確固たる信念が必要である。

 

本日(8月24日)から東京パラリンピックが開催される。東京オリンピック・パラリンピック開催については、5月の時点での世論調査では約6割の国民が「中止すべき」であったが、アスリートの活躍する姿に感動をいただき東京オリンピック閉会時には6割以上の国民が「開催して良かった」と振り返っている。

 

世界中で大変なコロナ禍での大会でパラアスリートの皆さんには、「困難なことがあっても一歩踏み出す力によって未来が開ける」という姿を見せていただけたのではないだろうか?確固たる信念の強さを垣間見ることができた。

 

改めて、東京オリンピック・パラリンピックのアスリートの皆さんには「ありがとう」と感謝です。

 

※10月24日(日曜日)には現役パラアスリート走り幅跳び代表の山本篤さんが来町、講演会が開催されます。

町長コラム 2021 09(PDFファイル:283.5KB)

一緒に委員をやれる人とは?(令和3年8月号) 西郷どんの教えその30

自分のことを捨て、係のしごとの名前もいらない。委員の立場もいらない。ましてや、ご褒美もいらないという人はどう付き合っていいかわからない。

 

しかし、このような人でないと、一緒に困難を乗り越え、学校(まち)やクラス(地域)を良くしようとすることはできない。

 

「見返りを求めているようでは、いい学校(まち)づくりはできない」全41章にもおよぶ南洲翁遺訓の中で、一番多くの人に感動を与えているのがこの章だそうです。地方創生の時代と言われ「ふるさと納税」という仕組みもまちづくりに取り組まれている現在、多くの方々から当町に支援をいただいています。ふるさと納税をしていただいている方々の中には、確かに返礼品を楽しみにしている方もいますが、基本的に中山町を応援したいという人

であることを常に念頭に置きたいと思います。その気持ちを尊重し、そして、応えなければいけないと思っています。加えて、「ふるさと納税」以外にも寄附をしていただいている方々が大勢おられます。

 

見返りを求めている方は誰一人いないし、中山町をこよなく愛し、これからのまちづくりに期待を寄せていただいている仲間です。

 

この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

町長コラム 2021 08(PDFファイル:259.7KB)

~おしん:橋田壽賀子さんと佐藤幸子さん~(令和3年7月号) 番外編vol.03

先日、日本の宿・古窯の創業女将の佐藤幸子さんのお話を聞く機会をいただきました。先頃、「おしん」の原作・脚本を手がけた脚本家・橋田壽賀子さんが亡くなられましたが、お亡くなりになるひと月前、ひまわり温泉ゆ・ら・らにおいて、岩谷での「おしん」撮影時の写真展企画が計画されたので、女将さんから橋田先生に連絡してくださったということでした。体調がすぐれない中ご了解いただき、そのイベントは先月末まで開催され、多くの来館者から見ていただき、また一つ宝物をいただきました。橋田先生は人とのご縁をとても大切にする方で、とりわけ自立する女性を励まし続けられたというエピソード等を女将さんからお聞きし、これからの時代を垣間見た気がしました。

 

「おしん」は、世界の人々の心に染みる日本の物語として愛され、撮影当時(昭和58年1月1日)の3人のおしん(乙羽信子さん、田中裕子さん、小林綾子さん)と橋田壽賀子さんが写る1枚1枚は貴重な記録であり、当町にとっても自慢できる歴史の1頁です。これから当町に訪れていただいた方々に伝え続けることができれば、中山町に縁を持っていただいた橋田先生に対しても供養になるのではと思います。縁をつないでいただいた女将さんにも感謝です。

町長コラム 2021 07(PDFファイル:261.4KB)

~中山町の輝かしい未来~(令和3年6月号) 番外編vol.02

今日思いがけず、「ひまわり風呂敷倶楽部」という、町内で活動している女性5人が来庁された。彼女たちは自分たちで企画し、紅花染めとひまわり染めの風呂敷等を作る活動をしている。5年前からの活動で、今では自分たちで種から花を育て染料をつくり染めているという。町の花である「ひまわり」や日本農業遺産にも認定されている山形の花「紅花」で何か町のために活動したいと「やってみっべ活動支援補助金」制度を活用し、スカーフをはじめ、いろいろな生地に染色をほどこしている。風呂敷もその一つであるが、当日は、風呂敷の活用方法を聞き、夢が広がった。災害時の水筒にも使えるし、日本特有の色合いはこれからの生活の中でとてもファッショナブルである。

 

ぜひ未来の中山町にも残しておかなければならない日本文化だと、嬉しさがこみあげてきた。人が文化をつくり、そこに根差した文化は間違いなく人をつくると思う。このような町民がいる限り、この町は消滅することはないし引き継がれていく。この風呂敷以上に、彼女たちの「まちの未来」に思いを馳せる姿に感動させていただきました。

 

ありがとうございます。

町長コラム 2021 06(PDFファイル:261.4KB)

こだわらず、困難を楽しめますか?(令和3年5月号) 西郷どんの教えその29

何かをしようとしたとき、困難なことが必ず起こる。そのとき、うまくいくかとか、失敗するかもしれないとか、自分の立場がどうなるだろうか、少しでもこだわってはダメなんだ。何かをするとき、得意、不得意もあるし、上手にできる人もいれば下手な人もいる。大事なことは、得意不得意ではなく、上手下手でもなく、一生懸命、時間がかかっても、その過程を楽しむような気持ちでやることなんだ。そうすれば、どんな困難にぶつかっても慌てることがなくなるだろう。と、西郷さんは言っている。

 

確かに、何かに挑戦しようとしたとき、気持ちは前向きにポジティブになる。しかし、今、世界中がコロナ禍に包まれている生活の中で、何をすればというときに、その過程をけっして楽しむような気持ちにはなれない。だが・・・・・・・

 

一人ひとりの行動が制限され、制約されている。ウイルスの恐ろしさ、異常気象による自然災害、そして核の脅威。私たちを取り巻く環境はけっして安寧ではないが、未来の子孫のためには明るい社会を創造しなければならないと思う。

 

「最後まで時間がかかっても諦めないことです」

町長コラム 2021 05(PDFファイル:261.9KB)

みんなが良くしようとやっていますか?(令和3年4月号) 西郷どんの教えその28

「道を行うには差別無し」が原文で、学校生活の中に置き換えて説明すると、係の仕事を持っている人だけが、良い行いをしなさいということではなく、全ての人が良い行いを心がけなければならない。学級委員だけが学校やクラスを良くしようと思っても良くならない。と、いうことらしい。

 

国連が採択した持続可能な開発目標「SDGs」の達成につながる取り組みが、全国で始まっています。西郷さんが言っている「道」もこの目標のようなものではないだろうか?

 

では、「道」とは? …中山町の道とは?

 

今年、第6次総合発展計画が策定されました。2040年を見据えた中山町の将来像を定め基本構想を掲げ、基本構に基づく取り組みの方向性を今後10年間の基本計画で定めています。

町の将来像

~郷土の誇りを 未来につなぐ

ひとが輝く健幸のまち なかやま~

 

町民みんなで「道」を行い、歩んでいきましょう!

町長コラム 2021 04(PDFファイル:275.2KB)

過去の過ちを悔やんでいませんか?(令和3年3月号) 西郷どんの教えその27

間違ったことを改めるには、自分が誤ったと自覚すればそれでよい。そのことをきっぱりと思い棄てて、直ちに一歩前進することが大事である。間違ったことをくよくよして何時までも悔しく思い、心配することは、例えば茶碗を割ったとき、そのかけらを集め合わせてみることと同じことで、どうしようもないことである。

 

これは自分自身に言い聞かせている。「過ちと知りながら反省を怠り、なお改めようとしないことが本当の過ちである」と。常に自問自答しながら行動を起こしていても「つい」という瞬間があるし、この弱さがあるが故、人は反省し、また一歩踏み出すことができる。

 

過ちはいいとは言い難いが、悪かったという反省の気持ちが大事であることは間違っていないし、未来への扉を開ける行動なのかもしれない。

町長コラム 2021 03(PDFファイル:227.6KB)

「己を愛せず」自分のことだけ考えている人になっていませんか?(令和3年2月号) 西郷どんの教えその26

「自分のことを大事にし過ぎること、つまり、自分さえ良ければという心を持つことが良くないことの始まりである」と西郷さんは言っています。

自分をいつまでたっても鍛えられないこと、勉強やスポーツや友人関係がうまくいかないこと、そして自分を自慢すること、全てが自分を大事にし過ぎることから始まると教えています。

 

そして、決して自分勝手に行動することは良くないと(さと)しています。 新型コロナウイルスのワクチン接種の供給が予定されているものの、収束の時期が見えない今、まだまだ3密を避ける生活を心掛けなければなりません。 改めて、私たちがすべき行動は何なの

か?

 

「神様は乗り越えられない試練は与えない」という言い方をよく耳にしますが、人類の英知に期待しつつ、「感染しない」「感染させない」という、皆が共に互いを思う気持ちを持って生活をしなければと思うばかりです。

町長コラム 2021 02(PDFファイル:264.6KB)

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