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掲載日:2018年11月15日更新

ひと・夢・まち 町長コラム(平成30年11月)

「恩」は返せ。「恨み」は晴らせ。( 西郷隆盛・十の「訓え」vol.6 )

 似た言葉として、聖書の中に「目には目を、歯には歯を」という言葉があります。「やられたらやり返せ」というような意味で使ってしまいますが、まったく違う意味を持っていることを知っていますか?

 西郷さんはいろいろな障害を抱えながらも、信念を持って国づくりをしていきました。恨まれたこともたくさんありましたし、恨んだこともきっとあったのではないかと想像してしまいます。しかし、西郷さんの行動には、憎しみや怒りにとらわれて復讐するということは無かったのです。戊辰戦争の有名な出来事の中で、庄内藩との戦い後の寛大な処置については今もって語り継がれています。西郷隆盛の「敬天愛人」の考え方を支持する人々は多く、庄内藩の重臣菅実秀によって「南洲翁遺訓」が世に出され、今も多くの人々に読まれています。

 さて、「目には目を、歯には歯を」という言葉ですが、実は「目には目で、歯には歯で」が正しく、「目をつぶしてしまった罪には自らの目で償う」「歯を折ってしまった罪には歯で償う」という意味です。

 また、「恨みは晴らせ」ですが、「晴らす」という字が示すように、どこか正々堂々とした清々しさがあり、正しい恨みの晴らし方には、生命が躍動するような前向きな勢いがあるのではないでしょうか。自分に打ち克つことで憎しみや怒りを乗り越え、成長の糧にしてより良い未来を築いていくことが大事なのだと教えてくれています。

 

(広報なかやま2018年11月号より)

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